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2015.06.21

決まりきった言い回しに要注意

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とてもエッジの効いた痛快な本です。
この本はよく見聞きするフレーズを、鋭い角度から徹底的に糾弾してあります。
世の中にはすでに使いまわされ過ぎて、退屈なフレーズがあふれているものですね。

 

目次

はじめに
「乙武君」…障害は最適化して伝えられる
「育ててくれてありがとう」…親は子を育てないこともある
「ニッポンには夢の力が必要だ」…カタカナは何をほぐすのか
「禿同。良記事。」…検索予測なんて超えられる
「若い人は、本当の貧しさを知らない」…老害論客を丁寧に捌く方法
「全米が泣いた」…〈絶賛〉の言語学
「あなたにとって、演じるとは?」…「情熱大陸」化する日本
「顔に出していいよ」…セックスの「ニュートラル」
「国益を損なうことになる」…オールでワンを高めるパラドックス
「なるほど。わかりやすいです。」…認め合う「ほぼ日」的言葉遣い
「会うといい人だよ」…未知と既知のジレンマ
「カントによれば」…引用の印鑑的信頼
「うちの会社としては」…なぜ一度社に持ち帰るのか
「ずっと好きだったんだぜ」…語尾はコスプレである
「“泣ける”と話題のバラード」…プレスリリース化する社会
「誤解を恐れずに言えば」…東大話法と成城大話法
「逆にこちらが励まされました」…批評を遠ざける「仲良しこよし」
「そうは言っても男は」…国全体がブラック企業化する
「もうユニクロで構わない」…ファッションを彩らない言葉
「誰がハッピーになるのですか?」…大雑把なつながり
おわりに

 

一部抜粋させていただきます

05「若い人は、本当の貧しさを知らない」より

 

戦争体験について
『体験に基づく伝承と、探究で得た知識とを比べる。後者は前者に勝てないように設定されているが、早々に頷くべきではない。

<中略>

つまるところ、体験の有無だけで歴史を語るヒエラルキーが定まり、ちっとも今を検証しない話者ばかりが歴史を語ることに嫌気が差しているのだ。』

<終わり>

 

弊社でもサイト制作に関わる際、便利さゆえに在り来たりの表現だけで済ませているかもしれない。

そんなドキッとさせられる内容です。

本来日本語は語彙が多く繊細な表現に向いた言葉といわれてますが、私たちは十分活用していないと思います。これからは下手な表現になることも恐れず、自ら感じた言葉で伝えたいと思いました。

 

「砂鉄」という名の由来

普段は誰にも気付かれず踏まれ続けている地面に含まれる砂鉄。

ただ、いったん磁石を差し込んだらビッシリ付着して、払い落とそうとしても簡単には落ちない。どこまでも執拗に食い下がる。

そんな「しつこさ」が著者の性分と重なるということらしい。

 

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この記事を書いた人

馬場口 一利

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有限会社正文堂の代表取締役。WEBに関する事からオフィスの販売までマルチに行っている。